南海トラフの調査その1

南海トラフの調査その1

100年から150年ほどの周期で発生している、東南海地震ですが、この地震について、地球深部探査船「ちきゅう」に乗船した研究者たちの発表で楽しいものがありました。

 

2008年に彼らは、世界けれども数多く地震が発生する地域において、その地震活動を理解するため、データ収集を行いました。

 

それが、初の深海掘削の研究航海だったのです。

 

これは、「ライザー掘削」という、特殊な技術を使い、日本の南東、おおむね58キロメートルに位置する地震発生帯を見つけ出しました。

 

それが、南海トラフです。

 

この上部まで、海底から1.6キロメートルを貫通させてデータ収集をしました。

 

「ちきゅう」は、日本と米国が主導した船であり、24カ国が参加している統合国際深海掘削計画において活躍しています。

 

この計画において、中心的に活躍している科学掘削船なのです。

 

水深が2500メートルもある深海域で、地底下5000メートルを掘削する力があると言いますから、それは恐ろしいことですよね。

 

そうして、マントルもの質などを、採取しデータを並べることが出来るのです。

 

この船の建造、運用は、独立行政法人海洋研究開発機構の中の地球深部探査センターで行われています。

 

 

南海トラフは、みなさん、ご存知でしょうか?
地震のことが話題になっている今ですから、こんなトラフのことも耳にする機会が多いかと思います。

 

トラフとは海底に存在する溝のことです。

 

南海トラフは、東南海地震の原因と考えられている、四国南から駿河湾内までつながっている濃い溝のことです。

 

 

 

南海トラフの調査その2

水深4000メートル級のかなり奥深いところにある、トラフなのです。

 

因みに、ちきゅうは2009年には、和歌山県新宮市の南東沖で採掘しています。

 

 

南海トラフは、北西に進んいるフィリピン海プレートが、ユーラシアプレートの一部となっている西南日本と衝突し、それが下に沈み込んでいる場所です。

 

ここは、非常に活発で大規模な地震が発生している地帯であり、東海地震、東南海地震、南海地震など、これらマグニチュード8以上の巨大地震が起こります。

 

短くて90年、長くて150年の間隔で地震が起きているのです。

 

とりわけ静岡県南方それでは1854年12月、安政東海地震が起こってから、150年以上が過ぎています。

 

このことから、近い将来に出来る、東南海地震が懸念されているのです。

 

今後、起こると感じる東海、南海、東南海連動型地震のなかで、最大ですとマグニチュード8.7の地震が起こると予測されています。

 

また、破壊領域は700キロメートルと言われていて、これは、1707年に起きた宝永地震クラスです。

 

そうして、これらの地震により10メートルの津波、または、最大30メートルの津波が起こるリスキーがあるのです。

 

 

注目されている、この南海トラフですが、断層が著しく動いたことはいつでしょうか。

 

それは、1944年と1946年の2回です。

 

この東南海地震は、一旦広範囲に被害を及ぼした大きな地震ということで有名です。

 

でかいで大地震を起こし、破壊的津波もでかいで起きました。

 

 

 

南海トラフの調査その3

日本では、1945年前後から4年連続で1000名を超える死者が出るほどの4大地震が起こっています。

 

1943年の鳥取地震に訪れ、1944年12月の昭和東南海地震、そしたら、1945年1月13日の三河地震、そして、1946年12月21日の昭和南海地震です。

 

当時の日本軍部が情報統制したため、情報が隠蔽されていて、確かな被害が記録されていません。

 

被害の全容はまさしく把握はできていませんが、昭和東南海地震時に起きた津波の最大の高さは、尾鷲市賀田地区で9メートルと記録されています。

 

 

1946年の昭和南海地震の被害地域は、高知県、徳島県、和歌山県が中心でした。

 

その津波は静岡県から九州にわたっての大きい地域、海岸に来襲したと言われています。

 

 

1944年と1946年、この2回の巨大地震以来、双方のプレートは動き続けているそうです。

 

そうして、そのプレート境界は固着していて、圧力を高めて仕舞う原因となっています。

 

このことについて、発表されていることは、下記の通りです。

 

固着した断層帯は安定していないことは判明しているが、それが何故安定していないのか、断然解明されていない。

 

プレートの固着がどういうことを意味するか判明すれば、エネルギーがどんな風に蓄積されて、そして、次の段階へすすむのか、それが判明するだろう。

 

これは、このプロジェクトには参加していませんが、カナダ地質調査所所属の地質学者である、Kelin Wang氏が言ったことです。

 

 

 

南海トラフの調査その4

この船、ちきゅうによる東南海地震の発生地域における掘削と試料採取活動だが、2007年9月に開始され、2009年8月1日におわりしています。

 

温度、孔内圧力、水圧、岩盤の透水性など、各種ものを測定しました。

 

そうして、もう一度、孔内にこの先のための長期的観測装置を設置したそうです。

 

岩石資料を採取して、長期観測装置を取り付けたことにより、この先、頷けることがあります。

 

それは、フィリピン海プレートが日本列島の下部に滑り込んでいるような、言わば南海プレートの低下帯において、圧力がどんな風に蓄積されるのか、それが解明出来ると思われます。

 

 

今回の南海トラフ調査でわかったことは、他の地域でも役に立つでしょう。

 

たとえば、ブリティッシュコロンビア州から、カリフォルニア州北部まで伸びているカスケード低下帯も、地震が発生し易い地域です。

 

このようなプレート境界のことを、理解するのにも、今回の東南海地震の原因となるプレートを調査したことが役立つと思われます。

 

 

このような地震研究が進み、いつか、地震の生ずるときを確実に予想できたら良いと思っていましたが、地震が発生すると報道したらパニックになりかねないですよね。

 

夢のようなことかもしれませんが、プレートの動きと地震発生の関係が判明し、人の力によって、それが阻止出来るようになれば一番だと思いました。

 

自然の驚異には、人間も無力ですが、多くの命を支えるためにも地震における研究はこれからどんどん進歩してほしいですよね。

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